私たちの身体を調和し、守ってくれるスーパードクター
「自然治癒力」
しぜんちゆりょく
この言葉を聞いたことがある方は、どれくらいおられるでしょうか？
しかしこの「自然治癒力」は、人が生きている限り、常に働き続けている「生命の維持活動」になります。
自然治癒力の働きによって、私たちは生きることができます。
◆免疫力
病気の原因となるウィルスへはもちろん、アレルギーなど、
「免疫力」とは身体にとって害のある影響に対して抵抗する力です。
代表的なものは、風邪を引きやすいか、引きにくいか。
花粉症がある人、無い人、などの症状があります。
もちろん、病気への抵抗力の話ですから、
大きなものでは悪性腫瘍や、重篤な症状を引き起こす感染症への抵抗力でもあります。
「免疫力」は「恒常性」と異なり、外側からの脅威から自分の身体を守る力になります。
しかし、そのために大きなエネルギー・栄養、そして十分な休息を必要とします。
それらが不足したり、バランスが崩れてしまうと、目に見えて様々な症状を引き起こします。
◆恒常性
「恒常性」とは、そのままの状態を保つ性質のことです。
肉体内部の環境を、環境の変化などにかかわらず、体温や血圧、肌のｐｈ値（酸性やアルカリ性の度合い）を、
一定に多持ち続けようとする傾向のことです。
極端に言えば、一つの身体で約一兆もの細胞が再生と死滅を繰り返しているのに、
身体がいつまでもアナタの形を保っていられる理由・・・それが「恒常性」の一つになります。
肉体の維持から、生活習慣まで、私たちは「恒常性」によって維持されています。
なので「恒常性」に乱れがあるとき、もしくは乱れたとき、
栄養失調、睡眠不足、過剰なストレスなどなど・・・
私たちの身体には、何かしらの異常が発生している事が考えられます。
たとえば、
＊風邪を引いて熱が上がる。
＊肌が乾燥肌や脂質肌になってきた。
＊以前より太りやすい、痩せやすい体質になってきた。
＊下痢や便秘などの胃腸の不調。
＊肩こりや頭痛がひどくなってきた。
＊めまいや血圧の高低が激しい。
などなど・・・
「恒常性」は身体や生活を維持する機能でもあり、身体の危険を察知する「サイン」でもあるのです。
◆再生力
たとえば、手術でアナタの身体を切っても治るのは、お医者さんの力でも、手術の技術でも、薬の力でもありません。
身体を治すのは、アナタ自身に備わった「再生力」によるものです。
「再生力」とは、正常な状態に戻そうとする力のことです。
「再生力」が無ければ、あなたは一生、手術跡に糸を縫って生活しなければなりません。
「再生力」がなければ、折れた骨には固定具をつけたまま一生過ごさなければなりません。
それどころか、髪を切っても伸びず、爪切りで深爪してもそのままで、日焼けをすればずっとヒリヒリしたままです。
「再生力」は、アナタ自身の身体が、アナタのからだを正常にする、快適にするために働く力です。
美容健康食品を取って肌がキレイになるのは「再生力」に働きかけるからです。
薬を塗って傷が治るのは「再生力」の働きを助けるからです。
しかし残念なことに、その再生力にも限界はあります。
致命傷を負えば命を失い、現在の技術では、大きく失った身体の一部などを再生する力はありません。
そして、その限られた再生力を限界まで発揮させようとしても、
「栄養が不足している」、「運動が足りず体が活性化していない」、「疲れや休みの不足から神経が正常に働いていない」
など、様々な理由で、その再生力は弱まり、体を正常に再生させることができません。
あなたの体のゆがみも、本来は正常な状態に再生しようとがんばっています。
十分に再生力が働けない状態では、
ゆがみを正常な状態に再生することができません。
私たちは、その再生力に十分な要素を与え、ゆがみを正常にする力を働かせなければいけないのです。
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自然治癒力が最大限に発揮するための
「3大要素」
ここでは、自然治癒力を正常に働かせ、健康を向上させるための基本的な知識を
「運動」
「栄養」
「心の調和」
の三つの柱とさせていただきます。
「運動」だけしていても、栄養が不足していればやつれてしまいます。
そして心が不安定なまま、自分にとって負担で在るにも関わらずがんばっていれば、
いずれ怪我や病気につながり、倒れてしまうかもしれません。
「食事」だけは大丈夫でも、運動不足は肥満や筋力の低下につながり、
常に現在の筋力や体型に適切な栄養をとり続けることは難しくなってゆきます。
そしてストレスが多い状態では、ホルモンバランスもくずれ、胃腸も効率よく働いてはくれず、
適切に栄養を吸収してゆくことができなくなってしまいます。
「心の調和」だけでは、人間はコンピュータでも仙人でもないので
生きてゆくことはできません。
規則正しい運動や休息、適切な食事をとることで、はじめて身体は正しく働き始めます。
近年の研究によれば、運動をせず一日中ダラダラとした生活を送ることは、
鬱になる薬を毎日飲んでいるのと変わらないとも言われています。